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オーストラリア人
これは、勘違いしないようにしてもらいたいんですが、日本人の考え方では「オーストラリアは非常に治安がいい。さらには、オーストラリア人は気さくで優しくおおらかで、、、。」と信じ込んでいる方があまりにも多すぎるような気がします。
確かに、こちらで生活していると時間がのんびり流れていくような、人が人らしい生活をしているような気がする事がたまに有ります。例えば、オーストラリア人は、家庭が第一、仕事は人生を楽しむための補足という考え方が普通です。これは非常に良い考え方だと思います。日本人が見習うべき点は本当に多々あります。
学校なんかもそうです。こちらで大学といえば勉強したいから進学する。もっと、専門的知識を身に付けたいから進学する。という考え方が普通です。日本は最近変わってきてます。就職の為とか、花嫁道具の為の学歴などと聞く事があります。世間体より自分自身のためにする。周りは気にしない、関係ない。
例えば、ご年配のオーストラリア人の女性なんかでもビキニを着て歩いていたり、派手な服装で買い物をしていたりします。もしこれが日本であれば、いろいろと噂が聞こえてきそうな状況です。とにかくあまり周りは気にせず、自分の生きたい様に生きる。やりたい事をやる。人生は一度きり。という考えが、日本人よりは非常に強いように思います。
日本人も、もっとこうあるべきと見習わないといけないところなのかもしれませんし、そういう考え方は非常に大事だと思います。ただ、オーストラリア人の、この考え方からは、悪い部分も見えてくるんです。こういった考え方が多い為に、仕事への姿勢は、日本人には(私には)合いません。仕事は、楽しく生活する為の補足という考えの人が多いということは、仕事に責任感が無く、従業員同士で仕事中にぺちゃくちゃ喋って平気で客を待たせたり、約束を守らなかったり、誤らなかったり。
私は、日本で大阪のホテルに就職してからいままで約15年間サービス業のみに携わってきました。特に日本のシティーホテルは異常なまでにお客様は神様的な考えで接客を教えられます。そういった経験もあり、私には、この態度がどうしても合わないんです。(誤解が無いように書きますが、日本人と比べて割合的にそういった人が多いような気がするという事で書いています。中にはしっかりとした接客をするオーストラリア人もたくさんいらっしゃいます。下記説明も同様です。)
おおらかといっても自分に対してはおおらかというオーストラリア人も多いような気がします。先ほども書きましたが、客や他人の事を放っておく人もいます。後ろで待つ人は関係ないって場面も日本人と比べれば圧倒的に多い気がします。さらに、話をしていてもちょっと言葉が通じなければすぐイライラしたりする人もいます。適当にごまかそうとしたり、人のせいにしたり、謝らなかったり、日本よりは多いような気がします。
これがおおらかな点と言う事で済ませることも出来るのかもしれませんが、私には合いません。
「日本人の若者は群れるとたちが悪い。」という声も同じ日本人からよく聞きますが、これこそオーストラリアの若者に当てはまりそうな気がします。いつもたくさんで行動して夜中まで周りを気にせず大騒ぎをする。そういう行動を同じオーストラリア人が注意しない。
車の運転中にも感じることが有りますが、ガツガツ割り込んだり、国道なんかでも走行中に急に止まったりする人もいます。後ろの車を気にしない為に、法定速度80キロの道を30キロのペースで走って譲らない。あぶないのでクラクションを鳴らせば中指を立てたりと理解できない行動にでる人もいます。このあたりは、日本的なのかもしれませんが。
私達が、あまりにも観光地に住んでいるからかもしれません。多分、他の町ではそうでもないのかもしれません。現にワーキングホリデーでこちらに到着した際、小さな町に住んだ事があったんですが、その時には親切でやさしい気持ちのいい態度の若者もたくさん見てきました。
例えば、非常に大事な頼み事や、約束などは、やっぱり日本人との方が安心できるような気がします。オーストラリア人の良い所、日本人の良い所というのがやっぱりあって、性格的にも向き不向きというものが有るんだと感じてしまいます。
人間とはどうあるべきなのか?非常に難しいですね。多分私は、根っからの日本人だという事なのかもしれません。
じゃぁ何で住んでるの?ってことなんですが、私は、オーストラリアが好きなんです。
それと、ご年配のオーストラリア人は私は好きです。日本人と同じで癖のある人もいますが、おおらかなオーストラリアらしいオーストラリア人が多いように思います。
- 著者 ガイド太郎 -
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