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ワーキングホリデーについて
ここでは、ガイド太郎のワーキングホリデー論を私の体験も織り交ぜご紹介していきます。
先に言っておきますが私達のワーキングホリデーは、あまり充実はしませんでした。びくびくしながら過ごした一年間だったように思います。
ワーキングホリデーは、誰にでも可能な方法なんです。条件的にも30歳までの日本国籍を持っている方は可能です。多分考えて迷ってる方も多いかと思いますし、もちろん全く興味が無い方も多いかと思います。さらには、いつか行ってやると息巻く方も多いんじゃないでしょうか?
先に言っておきますが私達のワーキングホリデーは、あまり充実はしませんでした。
私たちが当てはまるとすれば、息巻くグループだったと思います。いつか行くぞ!って周りに言ってました。ただ、人一倍の心配性で、それにより自分を奮い立たす事にもなっていたんだと思います。出発の空港では、まるで、海外に売られていくような心境で、やっぱり行くのをやめたいという思いが強かったほどです。実際に空港で撮った写真を今見ると、顔が引きつっている様子が分かるほどです。
私たちは2人で渡航だったにもかかわらずそこまで海外に恐怖を感じたのは、冒頭でも書きましたとおり海外初心者だったからだと思います。今思えば余計な心配だったと思います。実際オーストラリアに来て白人が車を運転している姿に感動していました。
■目的
何故行きたいの?と聞かれれば当時は、「人生なんか短いしやりたい事をやっておきたいから」と格好をつけて答えていましたし実際そうだと思います。ただ、海外に行く事が本当にやりたいことなのかどうか分かりませんでしたし、1年という期間は必要なのかもいまいちわかっていませんでした。
太郎個人の目的は、英語でもなく、外国の友達作りでもなくただ単にサーフィンが好きという事と、一生の内に思い出に残る何かをしておきたかったという事です。もちろん行ってみて1年必要なければ、半年でも3ヶ月でも帰国していいと思っていました。私の考えでは、海外に1年住むという事はよっぽど特殊な事でとんでもなくすごい事をするんだという気持ちでした。
目的が合う方には本当に素晴らしい制度だと思います。こちらで住んで、ガイドの仕事をしているとワーキングホリデーの方もアルバイトとしてたくさん仕事されていますし、ビザの条件上3ヶ月〜6ヶ月で辞めていかれますので入れ替わりが激しいんです。例えば、「海外でガイドの仕事がしたくてオーストラリアに来ました。」と目を輝かせて言う方もいます。
さらには、英語が目的だったり、ただ単に海外で働くのが目的だったり、サーフィン、友達作り、周遊旅行、自分自身の再認識、人生の分岐点に、結婚相手探し、永住、ゴルフ、スキューバダイビング、ホームステイ、ファームステイ、起業、などなど人の数だけ目的が有ります。
■ワーキングホリデーのスタイル
そして、時代がすすむにつれ、ワーキングホリデーのスタイルも最近では少し変わりつつあるように思います。例えば、私が来た当時は、サバイバルのような生活をしている方が周りには多かったように思います。毎日食パンだけ食べて過ごす人がいたり、そのお金で残りの滞在期間大丈夫?というような、いわゆるその日暮らしって感じの人が殆どだったように思います。
もちろん、全体的にそういう人はまだまだたくさんいらっしゃると思います。ただ、最近では、比較的裕福な生活を送るワーホリの方が増えているように思います。現地の日本人催行のオプショナルツアーに参加される方が非常に増えてきたのも事実です。それがどうした?と思われる方も多いとは思いますが、こちらに来て8年間ツアーガイドをしていますが、今まではまったく無かったんです。たまたまかもしれないんですが、最近になってからいきなりって感じで驚いています。
日本人にとっては、オプショナルツアーは2種類有ります。1つは、日本人が催行する完全日本人向けの日本語ツアー。もう1つは、現地会社が催行する完全英語ツアー。値段はというと、もちろん日本語の説明がある分日本語のオプショナルツアーが高いわけです。
今までは、行きたいところは、ガイドブック片手に自分たちで行き、自分たちで行けない所は、現地のオプショナルツアーに乗る。というのが一般的だったように思います。それが、最近少し変わってきたと思うところです。(何度も書きますが、一部の方です。)
ツアー中に色々話もするんですが、ワーホリでの滞在中働く予定が無い人も多いんです。感じた事は海外旅行の長いバージョンのような感覚でした。これはこれで正直すごくうらやましい事ですし、1つのスタイルなんだと思います。オーストラリアを満喫し、心身ともにリフレッシュできて、もしかすれば、1番心に残るスタイルなのかもしれないと思います。
こちらに住む日本人の中や色々なサイトやには、ワーキングホリデーメーカーを批判するような事をよく目にします。中には、常識の無い若者が多いだの、日本人同士で固まり過ぎだの、しっかり目的を持った方が良いだの、何の為に海外に来てるのか分からないだの書かれていたりします。
私的には、人の事はどうでもいいと思いますし、それがその人のワーキングホリデーの過ごし方なので皮肉じゃなくそれはそれで全然構わない事だと思っています。だって、やりたいことや目的は人それぞれです。サーフィン好きなら同じ目的の人同士が集まるのが当たり前ですし、英語に興味が無ければ日本人同士で固まるのは当たり前です。誰でも少なからず目的が有るからオーストラリアに来てるわけですから。
■トラブル
何をしてもいいと思います。もちろん人に迷惑をかける行為は駄目ですが、新しい自分探しが目的ならば何か行動を起こさないと探せないわけですから・・・。ただ、1つ言わせてもらえるならば、あまりにも無防備になり過ぎないようにご注意を!
軽犯罪が多い国ですし、悪い人もたくさんいます。
あと、ホームステイ中のトラブルや、シェアー中のトラブルなんかも良く耳にします。実際、ワーキングホリデーが初の一人暮らしという方も多いようでホームステイやシェアーハウスなどで一緒に住むと色々なトラブルがあるようです。夜中まで騒がれたり、ものが無くなったり。
あと、この国は、すぐに裁判沙汰になってしまう事も有ります。以前、新聞で読んだんですが、ホームステイした家庭には2歳程度の子供がおり、子供が裸で家の中を走っている所を写真で撮ったそうです。ホストマザーは、その行いを訴えたとの事でした。児童虐待にあたるとしたそうです。
■現地情報
あまり考え過ぎるのも良く無いと思います。実際来てみると、たくさんの日本人がいて、特に嫁が語学学校に通い始めたので情報収集が簡単に行えました。最初は、語学学校に行くか、もしくは、日本人の情報センターでもあればいってみることをお勧めします。日本人が多いところには必ず情報を発信しているところがあります。調べ方は、日本食のレストランや日本の食料品店にでも行けば必ず無料の日本語の情報紙があるはずです。それを調べれば大体分かります。
ただ、もう一度書きますが、「来れば何とかなります。」一概に不要だとは言いません。時間短縮は魅力的だと思いますし、実際出発前に全て手配しておけば気分的に楽です。でも、英語が一切喋れなかった私達ですら、全部来てからでもなんとかなったなぁと思ったのが本音です。
- 著者 ガイド太郎 -
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