道中の様子

■様子 （写真右上）エキドナ　チャムス（Echidna Chams)にあるミニパーム渓谷。（左下）カテドラル渓谷（Cathedral George)の突き当たりにあるドーム。雨季にはこの岩に滝が出来上がる。（右下）ピカニニー渓谷（Picaninny Creek & Gorge) ３０キロのコース。 ■ちなみに この場所は、もともと１８００年代後半に発見されていましたが、完全に隔離されていた為地域のアボリジニと地元の一部の人以外にはすっかり忘れ去られていました。１９８０年代になって撮影のクルーが上空を飛行した際に再発見し、注目が寄せられました。

バングルバングル（Bungle Bungle Range)
黒とオレンジのまだら模様の奇岩は他には類を見ない独特の形をしており、その特徴からBeehive(蜂の巣、蜂の群れ）などとも例えられる。バングルバングルとは、アボリジニの言葉で”砂岩”という意味を持っており高い岩で約５８０メートルほどあります。

この奇岩群の特徴でもあるまだら模様は、２層の砂岩に含まれる要素の違いから出来ています。雨が降るとこの奇岩に水が染み込んでいきます。黒い層は水分を吸収しやすい粘土層で養分がたくさん含まれる為、内部でバクテリアが育ちます。オレンジ色の層は、水分が乾きやすく鉄分が含まれる砂岩で出来ており、養分が乏しくバクテリアも育ちません。含まれる鉄やマンガンが酸化してオレンジ色に見えます。つまり自然界の中で交互に出来たこれらの層が重なり合って造られた世界でも珍しい現象なのです。

しかも、これらの奇岩群は約３億５０００万年前〜３億７５００万年前に地球上に形成されていました。それが、雨風の浸食を受け現在の姿となって現れました。さらにはたくさんの動物も生息しており、特に鳥類は１３０種にも及びます。これらを考えると世界遺産に指定された事が理解できます。

※写真提供　西オーストラリア政府観光局
All Photos　 © Tourism Western australia
Reference=http://www.environment.gov.au/heritage/worldheritage/sites/purnululu/index.html

パーヌルル国立公園　所在地検索地図（マップ）
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