王立博覧会ビルディングとカールトン庭園　Royal Exhibition Building & Carlton Gardens ビクトリア州　Victoria

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Royal Exhibition Building & Carlton Gardens
王立博覧会ビルディングとカールトン庭園

評価（１０段階）

移動容易度	★★★★★★★★★☆
お勧め度	★★★★★☆☆☆☆☆
必要時間	２時間
○「良い所」	中は一見の価値あり。世界遺産。ガイドツアーが安い。
×「悪い所」	ガイドツアーは全て英語。日本語パンフレットなし。
※世界文化遺産（２００４年登録） ●ガイドツアー　１日１回１４:００～15：00 　５ドル（ガイドツアーのみ）隣接する博物館で予約が必要です。（当日でOK）ただし、１日約１０名ほどのツアーになるため日にちが限られている方は早めに予約が必要。メルボルン博物館→ http://museumvictoria.com.au /MelbourneMuseum/

メルボルンの中心から少し北側に位置しており、歩いて行く事も可能です。近くには旧メルボルン監獄もあり、共に観光を楽しめます。ここは、世界でも希少な１９世紀に開かれた現存する万国博覧会の会場跡で、２００４年７月にオーストラリア第１号の世界文化遺産に指定されました。

この王立博覧会ビルは、外観だけ眺めたり、カールトン庭園を歩いたりするだけであれば、もちろん無料で散策する事は可能ですが、中を覗きたい方は、隣に建つメルボルン博物館（Melbourne Museum)のチケットカウンターでガイドツアーを申し込まなければいけません。

メルボルン博物館受付

１４：００から催行される１日１回のみのガイドツアーで、１０分前になれば博物館入り口付近に集合し、ガイドと対面します。

その後は、ガイドの誘導の下ロイヤル博覧会ビル内を見学する事が出来ます。内部は非常に広いつくりになっており、丸天井や大広間、さらには装飾なども素晴らしくガイドの説明も忘れて、思わず見入ってしまうほどです。（絵は、当時から何度か描き直されています。）２階には当時使用されていた政府の馬車や、当時の様子が描かれた絵なども見学できます。

◇様子　（左上）王立博覧会ビルの外観。（右上）カールトン庭園の様子。博覧会ビルの北、南に位置します。（左下）内部の様子（右下）二階にある馬車。
公式ウェブサイト→http://museumvictoria.com.au/REB/

壁の絵（完成当時はもっと肌が露出されていました。

王立博覧会ビル
王立博覧会ビルは、カールトン庭園の中に建てられたヨーロッパ風の建物で、１８８０年に開かれたメルボルンボルン万国博覧会の際に建てられました。建設はメルボルンのタウンホールや州立図書館などを手がけたジョセフ・リード（Joseph Reed)によるものでした。ちなみに、当時万国博覧会は、世界的にブームになっており、１８５１年から１９１５年の間には７０回以上も世界各地で万博が開かれていました。

当時は、１２０００平方メートル以上の規模で、展示場として一時的な建造物がたくさん建ち並んでいました。ちなみに”ロイヤル（Royal）”という名前は、後から付けられた名で、１９８４年にエリザベス女王がビクトリア州を訪れた際に敬意を表して名付けました。

その後、この建物では、１８８８年にオーストラリア建国１００周年記念博覧会が開かれました。

さらに重要な催しとして、行なわれたのが１９０１年で、思い起こせばその年というのは、憲法が発効され事実上オーストラリアがイギリスから独立した年です。ということで、１９０１年５月９日にオーストラリア最初の連邦国会議が開かれました。（その当時の様子が絵で壁に掛かっており、その様子は、建物内にたくさんの正装した人々が座りまさに映画で見るような様子です。）

さらにその後はというと、名誉あるこの建物は、国会の移行などによって衰退していきました。１９４０年代には、人々から”The White Elephant"と呼ばれるようになり、さらに１９５０年代には、オフィスビルに建て替えるための区域に指定されてしまいました。

しかし、大衆の反対から主要な部分は残り、紳士淑女の社交場として利用されていました。さらに様々な修復が行なわれ、現在では様々なイベントの会場として利用されたり、学校の試験会場や卒業式なども行なわれています。

建物を眺めたり、カールトン庭園を散歩したりするだけだといまいち、建物の価値が伝わりにくいです。興味がある方、時間がある方はガイドツアーをお勧めします。

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