オーストラリアのキャンプ事情

オーストラリアのキャンプ事情!

Camp in Australia

オーストラリアは、日本同様左側通行右ハンドルで、どなたでも非常に運転しやすい国です。しかも、日本よりも格安で設備の充実した快適なキャラバンパークやキャンプサイトなどの宿泊施設が揃っていて、車での旅のスタイルがポピュラー。日ごろはオプショナルツアーに参加の皆様も、ここオーストラリアならそんな旅が可能なのです。

内陸の道路で大きなキャラバンを引く車やテントを車に積み込み旅をする人々さらには、トラック以外ほとんど出会うことがありません。夜になればキャンプファイヤーを囲み地元の気さくなオーストラリア人と触れ合う。これぞまさに究極の贅沢な旅。

オーストラリア人は、定年を迎えると住んでいた家を売り、モーターホームやキャラバンカーを購入し、気ままな旅に出かけます。寒くなれば北に向かい、暑くなれば南に移動する。日本人もこうあるべきと考えさせられてしまいます。たとえ、一週間の旅行でも、パッケージツアーなどよりは、こういったセルフドライブの旅の方が忘れられない思い出になると思います。

と、その前に・・・

オーストラリアセルフドライブの為のお役立ち情報です。知らない異国の地でいきなりキャラバンパークを運転し、周るのは不安だらけだと思います。このコーナーで少しでもその不安が解消できればと思います。

オーストラリアでの自動車運転ルールは、だいたい日本と同じです。例えば左側通行で右ハンドル。しかも車も少なく渋滞もあまりありません。道や駐車スペースも比較的広い。そのあたりは日本より車を運転しやすい国だと考えられます。

※ 旅行者がこちらでレンタカーを借りる際には国際運転免許証が必要になりますので、あらかじめ日本での発行手続きがj必要です。所定の警察署または免許更新センターなどで手続きできます。

オーストラリアと日本では交通ルールは殆ど変わりません。気を付けなければならないポイントは、①ラウンドアバウト、②歩行者優先、③Uターン可能な場所、④ガソリンスタンド、⑤取り締り、⑥その他。下記にて説明しています。

■ラウンドアバウト

ラウンドアバウト(左図)とは、信号機の無い交差点の事。覚えておかなければいけないのは、「右側から来る車が優先。」

ウインカーも必要です。左折はもちろん左ウインカーで進入。直進は指示器なしで進入後ラウンドアバウトを抜ける際には左ウインカー。右折は、右ウインカーで進入後左ウインカーで抜ける。ラウンドアバウトの便利なところはそのまま簡単にUターンできる事にあります。

■ガソリンスタンド

ガソリンスタンドは、オーストラリアでは、「Petrol Station」と呼ばれています。基本的にセルフサービスです。自分で勝手に給油し、店の中で番号を伝え支払うという形になります。ノズルは色々有りますが車の給油口を開けるとUnleadedleadedなど表記していますので、表記と同じ種類のノズルを選んで給油するだけです。場所によりますが、まれに、係りが入れてくれたり、張り紙で「係りが来るまでお待ち下さい」など書かれています。スタンドごとにルールがあるようです。

内陸部や人口密度の少ない地域では、ペトロールステーションの間隔が400キロ以上離れている事もあります。給油は計画的に早めにしておきましょう。また、都市に比べれば交通の不便な地域のガソリン価格は1.5倍程度で販売されています。

■取り締まり

よく聞く事といえば、オーストラリアは日本より取締りが厳しいことだ。例えばスピードオーバーの取締りなどカメラもあれば覆面パトカーもよく走っている。日本だと20キロほどオーバーしたところで捕まったりするの普通ですが、こちらでは10キロ程のオーバーでも当たり前のように捕まります。都市のほうでは路上駐車なども市役所が管轄となりよく取締りを行なっています。パーキングメーターなど利用することをお勧めします。

■その他の注意点

● 車上荒し。
オーストラリアでは、車上荒しが非常に多いため、万が一に備え車を離れる際には、貴重品を車内に置かないようにしなければいけません。
● ヒッチハイカーに注意!
ヒッチハイカーは日本にでは、あまり見ることは無いですが海外では頻繁に見かけます。もちろん皆が皆悪い人とは限りませんが、様々なトラブルに巻き込まれる事件も実際に起こっていますので、乗せないようにしましょう
● 路肩での車内泊は法律で禁じられています。
キャラバンカーとはいえしっかりとルールを守りましょう。
● 夜間の走行は避けましょう。
なれない土地というの事も有りますが、オーストラリアは動物大国。全他の7割は夜向性動物です。また、大型のカンガルーなども車のライトに飛び込むという習性を持っていますので十分注意してください。

オーストラリアのキャラバンパーク!

Caravan Park in Australia

日本人向けの様々なサイトでオーストラリアのキャラバンパークとしてよく日本人に紹介されているのは、BIG4 Holiday Parks(英語)(以下BIG4)です。これはいわゆるチェーン化したキャラバンパーク連盟で、その中でもある程度の基準を満たさなければ、加入できない仕組みになっています。その中でもこのBIG4はチェーンに加入する為のハードルが高い為、広さ、設備、管理などなど、他のキャラバンパークよりも水準が高いといえます。それから、もう1つ言える事は、キャラバンパークとは、一般的に旅行者が利用するものと思われますが、そうではなくその場所で生活している方もいるのです。旅行者のスペースと生活者のスペースをしっかりと分けているのもBIG4の特徴の1つとも言えます。ただ、その分料金が割高なのは当然といえるでしょう。またメンバーに加入すれば宿泊の際に10%のディスカウントがもらえるのも特徴の1つです。

■キャラバンパーク

オーストラリアキャンプ事情

キャラバンパークでは、自分専用のブース(キャラバンカーの停車)キャンプキッチン(冷蔵庫、冷凍庫、コンロ、テーブル、椅子、シンク)共同シャワーやトイレ、お店、水道が使用できます。また、個人専用シャワー、トイレなども追加料金で使用できるブースもあり非常に快適です。もちろんキャラバンカー以外でも 利用可能でテントスペースやキャビン、備え付けのキャラバンなどで宿泊できます。

●キャラバンパークの利用手順

宿泊したい旨を伝える為キャラバンパーク入り口付近に建つレセプションで宿泊状況を確認します(予約しておけば安心です。特に郊外では必要です)。空いていればそのままチェックインとなります。係りに伝えないといけない点は、キャラバンカーの大きさ、パワー(電源)の必要有無、人数、泊数、REG(ナンバープレート)、名前になり、普通の宿泊とそれ程変わりありません。通常は前払い制で、中には入り口のゲート用に鍵がもらえる所もあります。但し、紛失防止のため預かり金が必要になる場合がほとんどです(チェックアウト時に返金、もしくはチェックアウトが早い場合は前日の夜返金してもらっておく)。

後は、パーク地図を使って利用できるブースを案内してくれます。係りがカートや車で先導してくれる大きなキャラバンパークもあります。サイトごとに番号が決まっていますので間違える心配はありません。

キャラバンパークの中の様子、キャンプサイトや共有施設なども確認して、納得の上でチェックインを行うことも交渉しだいで可能です。例えば、トイレの近くやキッチン、出入り口の近くなどの希望も伝えましょう。

●キャラバンパーク内の施設

キャラバンパーク内の共有洗面台
共有施設の共同シャワー
共同ランドリー
キャラバンパーク内のバーベキュー施設

上記で色々な設備を紹介していますが、キャラバンカーには、キッチンやシャワー、トイレなど備え付けの物が多いです。キャビンなどを使用してもキャラバンパーク内の共同施設は使用可能です。どちらを使用しても問題ありませんが、せっかくですから外でいろいろな方に出会うのも良いと思います。

ルールを守りましょう!キャラバンパークは、それぞれの決まりがあり、例えばシャワーなども有料の場合がほとんどです。また、ほとんどのキャラバンパークは夜10時以降は騒いだり雑音を出してはいけない決まりがあります。音楽やテレビなどのボリュームなどにも注意して他の方へ迷惑を掛けないよう注意しましょう。

テントの利用

キャラバンパークでは、テントを持参して宿泊も可能です。一般車にテントを積み旅行するのも1つの手段。延長コードがあれば、電気だって使用できます。例えばトースターや湯沸しポット、ヒーター、扇風機、ホットプレートなど使用可能となり非常に快適なテントの旅が実現します。オーストラリアにアウトグッズ店もたくさんあるので出発前に買い揃えて出かけるのも1つの手です。日本ではなかなかできない貴重な体験が可能です。テントを利用する場合、チェックイン時にテントである旨伝え必要であればパワー(電源)も同時に伝えましょう。キャラバンパークによりテント用の電源つきサイトがない場所も有りますので注意が必要です。最低限として寝袋をお忘れなく。

■テント設営時の必需品

・ グラウンドシート(作業現場などで見かける青いしっかりしたシートがあれば便利。結露防止になる。)
・ ハンマー(ペグを打ち込む際に使用)
・ 寝袋(野外用のしっかりした物であればテントすら必要ないかも?

■あれば便利なグッズ

・ アウトサイド用延長コード(家内用10メートル程度でOK)
・ たこ足コンセント(延長コードの主電源を必要な分だけ分けて使える)
・ ランタン
・ 懐中電灯(トイレやシャワーに行く際に便利)
・ 食器類、調理道具、調味料類(有れば自炊が可能)
・ エスキー(パーク内には冷蔵庫があるが移動時に必要)
・ アウトドア用のイス、机

などなど他にも便利な物はたくさん有りますが、これだけ有れば快適なテントの旅が可能となります。どれもスーパーマーケットなどで売られていますので、オーストラリアに到着後揃えるのも良いかもしれません。上手に買い物すれば、1万円以内に収まります(テント、寝袋別)。

■テントの設営方法

今では折りたたみテントなる物が登場し非常に便利ですが、ドーム型の組み立てテントでもそれ程手間は掛かりません。慣れれば組み立て20分片付け15分程度でOK。ただ、日本でテントを使用したことがない方は少し抵抗があるかもしれませんので簡単に設営方法なども紹介していきます。設営方法はテントにの形も違います。人それぞれ設営方法も様々。型にこだわらず我流で構いません。

もっと快適に設営後の雨対策としてグランドシートをテント幅に折りたたんで於けば雨がテントの底に入る心配はありません。グランドシートの下に結露が付きますので非常に汚れやすい為、たたむ際には室内用のブラシなどがあれば汚れを落とすのに非常に便利です。

■その他の注意点

オーストラリアは虫が非常に多いため虫除けスプレーは必需品です。

オーストラリア人キャンパーに聞いてみた

Mr&Ms Ron & Sharon Heath

●国籍:オーストラリア

●住まい:アデレード

●今回の旅:アデレード~ダーウィン

●旅の期間:2ヶ月

●メッセージ:

オーストラリアはとても綺麗な国んです。皆さんにもぜひ来て色々見てほしい。

とても気さくで話しやすいご夫婦。1年に1度約2ヶ月間寒い時期に北の町で冬を過ごされるとの事。もともとひとまわり大きなモーターホーム『シャンパン号』に乗っていましたが最近この『リトルシャンパン号』に買い換えたという根っからの旅好き夫婦。モーターホームの後ろには、四駆を牽引し移動、その場所での足として利用しているという旅の達人で、特にご主人はとても70過ぎには見えない若々しい方でした。 撮影地ダーウィン Heathご夫妻。

オーストラリアのベテランキャンパーに聞いてみた

Mr&Ms Phill & Lorraine Warren

●国籍:オーストラリア

●住まい:パース

●今回の旅:パース~ダーウィン

●旅の期間:6ヶ月

●メッセージ:

宿、ガソリンスタンド、お店、見所、州境の検疫など事前に調べておく事が大事です。

ご夫婦共に心配性でこういった生活をするとは若い頃思っても見なかったとの事。1度旅に出て病みつきになり、定年退職した後の夢でもあった今の生活を始めたそうです。ただ、特にオーストラリアは広く、不便な場所もあれば、隣町まで数百キロ離れていたり、州境には検疫もあったりするのでよくチェックして出かけること。と、貴重なアドバイスももらえました。取材地Coober Peddy Warrenご夫妻

Mr&Ms Tony & Shsha Mavric

●国籍:スロヴァニア、ポーランド

●住まい:メルボルン

●今回の旅:メルボルンーケアンズ

●旅の期間:3ヶ月

●メッセージ:

迷わず旅に出てみてね!楽しんで!

とても仲良くおくつろぎ中に取材させてもらいました。実はこのご夫婦今まででトータルで約5年間は旅中だとか。住み慣れた家を売り5年前からこの生活を始めたとのこと。キャラバンパークでは、こういった方ともたくさんお会いし、様々な出来事をお話してくれる方もいらっしゃいます。撮影地Nowra, Mavric夫婦