オーストラリア簡単紹介
About Australia
オーストラリアといえば、
皆様にどんなイメージを
持たれているのでしょうか?
動物大国、
広大な台地に少ない人口、
世界有数のビーチリゾート、
地球のおへそエアーズロック、
グレートバリアリーフ、
ワールドカップで日本を倒した憎い国?
多分人それぞれ思いはあると思います。
そこで、こちらでは簡単にオーストラリアを
紹介してみたいと思います。
■まずは掻い摘んだ歴史の説明
1770年イギリスからキャプテンクックが到着し、その後、1788年1月26日に第一次流刑団が到着、そこで、この地の領有の宣言をする。
やがて、1824年に自由移民が始まり、ゴールドラッシュから白豪主義の時代を経て今に至る。建国は1788年1月26日となります。毎年1月26日は国民の祝日のオーストラリアデーです。その後、1901年イギリス領から独立する。
個人的な意見とすれば、1901年に事実上イギリスから独立したのであればその日がオーストラリアデーになるはずなのに?と思ってしまう。イギリス人が囚人を連れて到着した日が何でオーストラリアデーなんだろう?と疑問に思ってしまいます。
中国やエジプトなどの文明の発祥地には、約7000年もの歴史があるといわれます。それから比べると、オーストラリアの白人の歴史は、たったの200年弱しかなく、まだまだ、若い国です。さらにオーストラリアという国は独立してまだ100年余りしか経っていないんです。
■掻い摘んだアボリジニ(オーストラリア先住民)の説明
キャプテンクックが到着するずっと前の、約4万年~6万年前の氷河期に東南アジアから先住民族アボリジニが渡ってきた。2万年かけ全土に広がり狩猟採集の生活を営む。多いときには550~600部族程存在し文字を持たず言葉200種類程(コアラ、カンガルーなど)存在し部族ごとに異なったようです。
白人の入植により虐殺の対象や土地の剥奪になりましたが、現在は政府による保護の対象となっています。政府から支給された生活保護を受け、なかには堕落した生活やアルコール中毒に陥る人なども多く問題になっています。
更に詳しくはこちらをご覧ください。
ヨーロッパ人入植以降の先住民の人口は、はっきりとした数字が残っていません。
■オーストラリアの自然
もともと地球上の大陸は陸続きだったわけですがジュラ紀、白亜紀の時代には分裂を始めます。やがて氷河期が始まり、今よりも海面が低かった為に先住民族が渡ってこれた訳ですが、約一万年程前に最後の氷河期が終わります。それ以降は海面が上昇し完全にこの大陸は孤立していきました。
やがて、文明が栄えていきますが、オーストラリアにはその農耕などの文明は届きませんでした。その為、オーストラリアは、完全に隔離された状態で、植物も動物も独自の進化を遂げ、他の国ではみれない固有種が非常に多い国となります。
緑が多い国のようにも思われますが、森林部は少なく内陸部には、乾燥化により広大な砂漠が広がります。さらには、氷河期以降に山火事が多発し、山火事に順応した植物が多い。例えば、山火事によって種をはじけさせて発芽する種類(ユーカリなど)も多い。
■オーストラリア連邦(Commonwealth of Australia)
これが正式名称になります。
世界で一番大きな島。世界で一番小さな大陸。世界で6番目に大きな国。
漢字では、このサイト名の一部にも使用しましたが、『豪州』 と現されます。
■国旗
左上にユニオンフラッグ、更には、五つの星からなる南十字星、6州1準州を表す七角星を配した国旗です。
ちなみに南十字星は、ひとつの星ではないんです。日本では南方でも全体は、見れないそうです。さらにオーストラリアでは時期にり、さそり座とオリオン座が同時に見えます(4月、5月頃)。
■面積
約768万km²もあります。簡単に言えば日本の約21.5倍もあるんです。
■人口
2.550万人です。土地は余っているということになります。ただ、7割は砂漠気候で、水辺に人口が集中しています。
人口密度は、なんと約3.3人/km²。
日本は約330人/km²ですからちょうど100分の1になります。(羊の数は世界一、1億5000万頭もいます。)
■行政区
上図のように8つから成り立ちます。正確に言えば、6つの州と1つの準州、そして1つの特別地域から成り立ちます。
● 州
QLD (クイーンズランド州)
NSW (ニューサウスウェールズ州)
VIC (ビクトリア州)
SA (南オーストラリア州)
WA (西オーストラリア州)
TAS (タスマニア州)
● 準州
NT (ノーザンテリトリー、北部準州)
● 特別区
ACT (オーストラリア首都特別区)
■首都
シドニー、メルボルンなどと間違える方が多いですが、首都はキャンベラです。もちろんATCに位置します。もともとは、臨時首都としてメルボルンが機能していました。最終的には、シドニーとメルボルンとの首都争いをしずめる為に中間の位置に人工的な首都を設けたのがキャンベラとなります。
■時差
オーストラリア内でも、地域によって異なります。地図参照
時間帯は東部、中央部、西部の3つ(例外含め5つ)に分かれています。また、州によってはサマータイムを実施しています
オーストラリアのサマーは、日本とは逆です(10~3月)。WA(西オーストラリア州)とSA(南オーストラリア州)との州境の一部では、あまりにも時差があり(1時間30分)不便との事で例外的に中間の時間(45分づづ縮める)を使用しています。
■通貨
オーストラリアドル、オーストラリアセントからなります。
A$1=約95円(2022年8月現在)紙幣は珍しいビニールポリマー幣(濡れても大丈夫,
手で破ろうにも破れない。)が利用されている。オーストラリアで始めて開発された紙幣です。
■その他
・ チップ制度は基本的に有りません
・ 電圧は240V
・ 車は左側通行右ハンドル
・ 水は飲めます
■オーストラリアの世界遺産
最近、世界的にもブームになっている世界遺産は、オーストラリアには、自然遺産が12、文化遺産が4、複合遺産が4の合計20物件あります。(詳しくは下記の各州紹介の欄に載せています。)
世界遺産とは、ユネスコが1972年に出来た世界遺産条約(世界文化遺産および自然遺産の保護に関する条約)に基づいて登録を許可した遺産物件です。現在世界中には、1154物件(2022年現在)存在し、内訳は文化遺産が圧倒的に多く、ついで自然遺産、それから複合遺産の順番になります。
その内日本は25物件、オーストラリアは上記の通り20物件存在します。※比較的小さい範囲で登録出来る文化遺産が多い日本のほうが世界遺産の数は多という事になります(20物件が文化遺産)。
🔶クイーンズランド州 QUEENSLAND(QLD)
クイーンズランド州の州都はブリスベンで、もともとニューサウスウェールズ州の一部として1824年に流刑植民地が設置されました。その後、1842年自由移民が始まり、1859年6月6日にニューサウスウェールズ州と分離しました。州都は、ブリスベン(オーストラリア第3の都市)で、この州の面積は西オーストラリア州に次いで大きく、大陸の4分の1を占めます。約165万km² あり日本の約5倍を誇ります。
州都のブリスベンや、ゴールドコーストなどの南に人口が集中しており、州全体の人口は520万程です。産業は、農業、天然資源、観光業がメインとなっています。
温暖な気候と大半が熱帯地域に属す事からサンシャイン(日光)ステート(州)と呼ばれる事が多いです。
🔶ニューサウスウェールズ州 NEW SOUTH WALES(NSW)
ニューサウスウェールズ州の州都はシドニーで、この州の歴史は、オーストラリアの歴史となってしまいますが、最初にこの地を中心とした植民地がどんどん切り離されていき各州に別れていった。1788年第一次流刑団が到着したのも、シドニー近郊のボタニー湾でした。1901年にオーストラリア連邦成立と同時に州となりました。
オーストラリアで最も人口が多く、州都のシドニーは、オーストラリア最大の都市です。州全体の総人口は、約810万人程です。
🔶首都特別区 AUSTRALIA CAPITAL TERITORY(ACT)
名前の通り首都キャンベラが有る特別区で州とは異なります。。1911年にニューサウスウェールズ州から分割され首都機能として動き出しました。ニューサウスウェールズ州に囲まれており約2.600km² 程度の広さにあたる。キャンベラ周辺と海に出る為の区域、ジャービスベイ地域の一部が飛び地として同じく首都特別区に含まれています。
人口は、34万人前後で、首都がある割には範囲も非常に狭いです。ここはもともと、シドニーとメルボルンの1.2を争う都市で首都をどちらに置くか話し合いが持たれた末、その2都市の中間に人工的な都市を築き、首都として機能し始めました。人口は約43万人程度です。
各国の大使館や領事館などが点在しています。
🔶ビクトリア州 VICTORIA(VIC)
タスマニア州に次いで小さい面積ですが、人口密度は高く、人口が約670万人生活しています。州都は、メルボルン(第2の都市)で、州として認められた1851年に女王の名前がビクトリアだった。名前はそこから来ています。ちなみにこの州の70%の人々がメルボルンで生活しています。
もともとこの州は、農業が中心でしたが、1851年にメルボルンから程近いバララット周辺で金が発見されゴールドラッシュに沸きあがり、たくさんの移民が増え、商業中心に変わっていきました。。
町の中心部にはオーストラリア最大のチャイナタウンも有ります。
🔶タスマニア州 TASMANIA(TAS)
タスマニア州は、唯一1つの島から形成される州です。州都はホバーで、ビクトリア州の南方にあるオーストラリア最小(北海道の約8割り程度の広さ)の州です。ただ歴史は古く、1803年にはシドニーから最初の移民が行なわれています。
1826年には、シドニーの植民地から分離しオーストラリアの植民地の歴史では2番目の歴史が有ります。
オーストラリアの負の歴史の1つとも言える出来事としてタスマニアに生活していた先住民族と移民との間で争いが起こり、1876年には先住民族が絶滅してしまったという出来事があります。
産品はリンゴで、島の形もなんとなくリンゴの形に似ている事から、時にはアップルアイランドとも言われています。人口は約55万人です。
🔶南オーストラリア州 SOUTH AUSTRALIA(SA)
面積が約105万km²あり、その一部が内陸の乾燥地帯に属します。その為に州全体の人口が約180万人程いますが、大半は、海岸沿いやマレー川沿いの肥沃な土地に集中しています。
他の州都は異なり、流刑地としてではなく自由に移民する土地として人々の1836年に入植が始まりました。タスマニア州以外の全ての州と隣接しているのも特徴のひとつです。
🔶西オーストラリア州 WESTERN AUSTRALIA(WA)
オーストラリア最大の面積を誇り大陸の約3分の1を占めます。面積は約250万km²で人口は約270万人ほど生活しています。州都はパースで、人口の大半は南部で生活しています。
もともと1826年にニューサウスウェールズ州の管理の下スワン川流域に植民地が設置された事によりはじまりました。オーストラリアの中でも唯一西海岸にある州で、1度はオーストラリアから独立するなどの運動も起こっていました。
🔶ノーザンテリトリー(北部準州)NORTHERN TERRITORY(NT)
オーストラリア大陸の中央から北部にかけてノーザンテリトリー(北部準州)とされます。最も人が住みにくく南部は「レッドセンター」と呼ばれ、赤土の台地が広がり、北部では、「トップエンド」と呼ばれ雨季になるといたるところで、雨による洪水や氾濫が起こってしまいます。人口は約25万人前後です。
日本とも関わりが深く、真珠の産業の際にはたくさんの日本人が、働いていました。さらには第二次世界大戦の際に、日本軍は州都(準州都)であるダーウィンを攻撃し、壊滅状態にしたという歴史も有ります。
オーストラリアで最も先住民族アボリジニが多く生活し、人口の約2割がそれにあたる。
アボリジニの居留区も面積の50%にのぼる。1部を除いてはもちろん一般人は入ることが出来ない。